働き方改革に関する本を読んでいたら、政府のまち・ひと・しごと創生本部が作成した好事例集「地域における働き方改革の促進に向けて」の紹介がされていました。
詳細は「地域における働き方改革の促進に向けて」で検索してご一読いただきたいのですが、私が読んで興味深く思ったのは、好事例集に出てくる企業の従業員に対する教育方針です。
多能工化・マルチタスク化を図って、業務の繁閑による手待ち時間が減り、生産性向上に成功したケースもあれば、もう一方では分業化によって従業員のモチベーションに配慮して、従業員の定着につながった事例もありました。
私は、中小企業においては1人で何役もこなせるマルチタスク化が望ましいと考えていたので、分業化による成功は(失礼ながら)意外でした。
しかしながら分業化事例をよく読んでみると、それは1人前になるのに10年はかかる、塗装に関する一連の技能を有するベテラン従業員に支えられている企業です。
3K(きつい・汚い・危険)の環境で、入社しても技能を身に着ける前に離職するケースが多かったとのこと。
そこで一連の作業工程を分けて技能習得させてみたところ、3年、場合によっては1年半でマスターできるようになり、従業員のやる気もアップ、定着率もアップしたそうです。
業種や企業によって事情は異なり、働き方改革の手法も一概には言えないものだと改めて実感しました。