◆厚労省が2月10日発表した「高年齢者の労働災害防止のための指針」の第2の2「(2) 高年齢者の特性を考慮した作業管理」では、筋力や敏捷性、認知機能の低下といった高年齢者の特性を考慮し、以下のような対応を検討・実施することが求められています。
◆共通的な事項
・勤務形態・時間の工夫:
短時間勤務、隔日勤務、交替制勤務などを取り入れ、就労しやすい環境を整えること
・作業マニュアルの策定・改定:
ゆとりのある作業スピードや無理のない作業姿勢に配慮した内容にすること
・注意力・集中力への配慮:
注意力や集中力が必要な作業については作業時間に配慮すること。
また、複数の作業を同時進行させる際の負担や、優先順位の判断を伴う作業の負担を考慮し、判断力低下による災害を防止すること
・身体的負担の軽減:
腰部への負担が大きい作業は、重量物の小口化や取扱回数の減少を図ること。
負担の大きな作業では、定期的な休憩や作業休止時間を設けること
◆暑熱作業への対応
・意識的な水分補給:
感覚機能の低下を考慮し、脱水症状を防ぐための水分補給を推奨すること
・体調確認の徹底:
管理者による始業時の体調確認を行い、体調不良時には速やかに申し出るよう日常的に指導すること
・熱中症対策の体制整備:
熱中症のおそれがある作業者を早期発見するための体制を整え、重篤化防止の実施手順を作成し、関係作業者に周知を徹底すること
◆情報機器作業への対応
・作業時間の管理:
過度に長時間にわたらないようにし、適切な作業休止時間を設けること
・業務量の調整:
データ入力など拘束性の高い作業では、個々の労働者の特性に配慮した無理のない業務量とすること
◆これらの対策は、事業場の実情に応じた優先順位をつけて取り組むことが重要とされています。
【出典】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/newpage_00010.html